スフィアリーグファイナルステージ 総括その1

まずは1年間にわたって大会を開催してきた主催者、スタッフの皆様、
平日開催にもかかわらず会場に足を運び続けた各チームサポーターの皆様、
そして毎回熱い試合を見せてくれたメンバーの皆様、本当にお疲れ様でした。

決勝についての所感

個人的にはこの試合でのキーになってたのはののだったよなぁ、と感じています。
川口タイプで気持ちのノリがそのままプレーに直結するののは、
序盤に好セーブを見せてから動きがノリ始め、終始良い動きを見せていました。


ザナの攻撃を押さえきったのは、逆サイドのマークが外れなかったため。
1回戦、準決勝のザナの攻撃を分析してみると、得点を決めたのは
マークが外れていた、もしくは外したプレーヤー。
今回のガッタスはここのマークを特に徹底していて、攻められている場面で
マークが外れていると言うことがあまりありませんでした。


攻撃面では両者手詰まり。
守備意識を高くしてきたガッタスの壁をザナも今回は破れず、またガッタスもザナの壁を破れず。
殻に籠もるのが速かったガッタスがザナの攻撃を防いだ、という表現が適切かも知れませんね。


最後にPK。中継が尻切れになってしまったそうですが、
さすがに決勝、どのキッカーも精度、威力共に充分。結局は実力を出したザナと、
少し運がなかったガッタス、くらいの差だたtかもしれません。
しかし、是ちゃんが蹴る前に飛び跳ねて足を踏みならし、気合いを入れるなんて姿は初めて見ました。
あれだけ気合いを前面に押し出す是ちゃんってのは初めてでしたねぇ…。
プレッシャーに勝てなくてうつむいたり泣いてたりした頃が嘘みたいでしたよ。

Gatas Brilhantes H.P.

惜しくも決勝でザナに敗れ、今回、年間総合ともに準優勝だったガッタスですが、
今回久しぶりに強さを出せたんじゃないかな、と思います。
自分が感じたのは、ガッタスの非常に悪いクセだった攻守切り替えの遅さが
守備に意識を集中させていたことで改善していたという点。
決勝所感でも前述したとおり、守備、マークという意識が非常に徹底されていた。
戻りが速く数的不利な状況というのが今までより明らかに減ってましたし、
逆サイドの選手をフリーにしなかったというのは大きかったと思います。


フィールドで一番キレていたのは美貴ちゃん。勿論怒っていたという意味ではなくw
気合いの入り方が違ったというか、やる気があったw
前線からボールを追い、足裏でこねながらキープしたりドリブルしたり。
よすぃ〜がフィクソに入って前線に配球する、というパターンをもっと徹底すれば
今後は質の高い攻撃が展開出来ると思います。あのパターンは今回も良い形を作ってた。

TEAM dream

まずは総合優勝、おめでとうございます。
やっぱりこのチームは宇津木−高本★アラのラインが魅力。
1回戦で見せたあのゴールはdreamらしい良い形が出てました。
今大会は結構調子が良くて、1回戦を見た限りはこりゃ決勝まで来るかもと思いましたが、
準決勝でザナに敗れての実質3位。
橘佳奈は最近調子が良くないですねー。手にボールがつかないというか。
ビビってしまってるというか腰が引けてるので、昔のように気合いの乗ったプレーをまた見せてくれるといいんですが。

XANADU loves NHC

まずはファイナルステージ優勝、おめでとうございます。
個人的にはザナのプレースタイルというのはとても好きで、何でこのチーム勝てないんだろうな、と不思議なくらい
実力のあるチームでしたが、今回遂にタイトルを獲得。おめでとうございます。
3強といわれるcarezzaTEAM dreamGatas Brilhantes H.P.全てを破っての優勝というのはもちろん初。
今まではこのうちのどれかに勝っても、別のチームには負けるというパターンだったんですよね。


個々人の実力が安定しており、攻守両面に渡ってバランスが良い。
他のチームが練習で身に付けたと思われる連携が多いに対して、
中核を担う半田さん、松本美佳里を起点とするアドリブ的な攻撃が多いのも魅力で、
とても綺麗なサッカーをするチーム。

#9 安田美香

今までは出ずっぱりな事が多かったキャプテンやっさんですが、田代さやかの成長で
要所要所での起用が可能に。元々とてもピッチ内でよく動く頑張り屋なので、
今回の守備的なアラとしての起用が的中。9人制適用後のローテーションの一員としても、
両アラが出来るやっさんの存在は重要ですね。。

#10 小百合

冷静というか、一歩引いた位置でのプレーは安定感抜群で、リスクコントロールが非常に上手い選手。
止めることよりも遅らせること、奪うことよりも撃たせない抜かせない事を重視するのは
スフィアではこの人のみが使う守備スタイル。
攻撃時にはボランチ的な役目を担い、後方から前線へのパスは1本でチャンスを演出出来る武器。
両足で精度の高いキックが出来るのも魅力で、ふわっとした浮き球のパスを蹴れるのはこの人だけ。
CHOOP時代のようにガツガツとロングから狙ってくることは少なくなりましたが、
隙あらば狙ってきますし、周りとのバランスを考えて動ける素晴らしい選手です。

#12 松本美佳里

半田さんがテクニックで相手を翻弄するタイプなら、こちらはスピードとフィジカルで勝負するタイプ。
ドリブルで持ち込んで自分でも決められるし、ピヴォへ配球も出来るという攻撃の主力。
半田さんがボランチならこっちはオフェンシブハーフって感じでしょうか。
今回も中盤で大暴れ。厳しい体制から逆サイドに流したり、自分で持ち込んで強烈なシュートを打ったりと
縦横無尽の活躍でした。ゴールこそなりませんでしたが、carezza戦では得点のきっかけを作り、
ドリ戦では1アシスト。流石です。

#6田代さやか

夏辺りからの台頭が著しいのが田代さやか
ドリ戦で決めたダイレクト(しかも左脚!)はしびれましたねー。
普通は当たり損ない、もしくはふかしてしまう所をしっかりと捉えて撃ったあのシュートは素晴らしかった。
実際MANAMIがcarezza戦で決めたのだって当たり損ないでしたしねw良いゴールでしたけど。
動きの質や総合的なレベルそのものが高くなっているので、今後も期待大ですね。

#3 MANAMI

昔は猪突猛進だったMANAMIも、ポストプレイをこなしたりと持ち前のフィジカルの強さを生かすような
プレーを覚えて、良いピヴォになりましたね〜。
ドリ戦の1点目、速いパスを左アウトで流し込んだアレは良いゴールでした。
正直当たり損なっては居ましたが、スフィアなら普通アレは空振りか枠の外だよなぁ。
アウトでハズして「急にボールが来たから」とか言ったどこぞの代表FWに見習って欲しいですよwww

#21 中村真弓

ファインセーブを連発したりと目立つゴレイロでは無いが、基礎的な技術がしっかりしている人。
第2キーパータイプ、というと聞こえが悪いですが、堅実で自分の守備範囲のボールを確実に処理出来るというのは
フィールドの選手からすると安心出来る良いゴレイロ
パントキックやゴールスローの精度も安定しており、MANAMIのポストとあわせて攻撃にも貢献してたと思います。
OGを1つ誘いましたしね。

#2仁藤優子

ドリ戦で決めたヘッドは素晴らしかった。ウチらは席で「高原ー!!!」とか言いまくってたようなw
半田さんの浮き球に合わせて相手の前に入り、ヘッドでニアサイドへ。
アレはヤバかったなぁ。田代さやかのとどっちかがベストゴールですね。間違いなく。

carezza

今回は残念ながら1回戦敗退となってしまったcarezzaですが、
個々の動きは総じて悪くなかったです。井本さん以外w
今のcarezzaが目指すスタイルにアラの井本さんが合ってなかったように思いますね。
敗因としては、流れをつかめなかったこと。
くるみんが決定機をポストに当ててしまってリバウンドも詰めていた桃ちゃんの横を抜けてしまった
あのシーンから後はポストに嫌われる流れになっちゃってましたからねー。
何かこう書くとくるみんが戦犯みたいですが、そんなことはありませんので。戦犯は井本さんですからwww


さなの動きがとても素晴らしかった。
スフィアNo.1ゴレイロを選べって言われたら今はさなだな…。。
見るたびにどこかが上手くなってるというのが非常に推せる。
ディフレクティングでコーナーに逃げたのはビックリしたなぁ…。
ザナ戦での失点も、逆サイドの田代さやかがどフリーでしかも難しいシュートを決めたわけですし、
個人的にはむしろその前の松本美佳里のシュートをきっちり逆サイドに弾いたところを褒めたい。
さなは12/23の選抜には出るのかな?出て欲しいですね。

chakuchaku J.b

常にフィクソとして後方で抜群の存在感を放っていた青山さんが5thで卒業し、
チーム全体をいったんリセットして作り直そうとする動きが。
まぁ入れ替わりの激しいチームですし、こういった編成上の悩みは常にあるんですが
今回のは相当時間がかかりそうですねぇ…。。
安定した守備の上にいかにして攻撃力を付けるか、というのがJ.bの5thまでの課題だっただけに、
前提となっていた守備力がダウンしてしまったのは大きな痛手。


ビックリしたのが、スペシャルマッチでの先発スタメンが影山さんだったこと。
9人制との兼ね合いや怪我が治って程無いということでのゴレイロだったと思うんですが、
キャッチングの基礎は意外(というと失礼ですが)にしっかりしていて、
練習したんだろうな、と感じさせるプレーでした。